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*テスト用*
  
ちょっと前になりますが、日曜に映画観てきました。なかなか日記書く時間がなくて、今日になってしまった…。

感想は……うーん。ちょっと全体的に、マイナーな感じかなあ…娯楽大作でない事は確かです(笑)。って、原作が原作だから、どう転んでも一般的にはならないか。
昭和二十年代の東京が舞台と言う事で、もっとノスタルジックな味わいかと思って観に行ったんですが ─── 確かに、上海でロケした街並みは現代の日本にはもうない風景でとても情感溢れるものでした。が。やはりこう、全体にえぐい。演出のせいなのかな?

みっしりと匣詰めされた美少女。連続ばらばら殺人。右腕ばかりが四本詰め込まれた引き出し ─── 小暗いスクリーンで展開されるシーンの中でも個人的に一番衝撃的だったのは、榎木津が久保の隠れ家を見つけて乱闘になるあたり。
山積みの匣の中身は押して知るべしで、その中でも他より大きな物を開けた途端にびしゃりとぶちまけられる大量の血。そして ─── 首から下を包帯でぐるぐる巻きにされた少女が滑り落ちてくる。四肢を切断され、血塗れでなお瀕死のまま生きている頼子を前に驚愕する榎木津を、久保の凶刃が襲う。あわやという所で彼を救ったのは、手も足もないのに執念で久保に噛み付いて反撃した少女だった。
─── おぞましい。ひどくおぞましくて、哀しい。
そんなシーンでした。頼子は結局、そのまま事切れます。
物語的なクライマックスはその後の匣館での攻防なんだろうけれど、そのあたりはそんなにインパクト感じなかったので。

ヒロインは加菜子だと思っていたんだけれど、母親の陽子の方でした(いや、ちゃんと原作読んでるはずなんだけど、印象の問題なのか?)。黒木瞳はやっぱり良かったなあ。美馬坂との再会前と後で、ちゃんと感じが違うんですよ…再会後は駄目な女でした。そして映画のラストで、全てを失って『女優・美波絹子』として再出発した彼女は、輝くばかりに美しかった。